昨日、pocへ行って参りました。
「日本でインプラントを行っている歯科医師に、本当のインプラント治療を勉強してもらおう」という考えのもとに立ち上げた団体です。スウェーデンのインプラント第一人者のエリクソン、club22会員の白鳥先生など素晴らしい先生方が発表されました。
ポイントは、外科侵襲の少ないインプラント手術はどのように行うのかということと、予後のいいインプラントでした。普段から私が行っている事を、先生方が証明するような内容になっており、本当に正しいインプラントがどういうものであるかという裏づけができました。
また、世界最長の長期予後である「術後42年」の症例を見せていただきましたが大変感動いたしました。と同時に不思議に感じるのは、このような長期余後のある最も信頼されているインプラントを新規にされる先生が減っていることです。
現在のような歯科医師過剰のなか、医院の収益確保のため、安易に術式の簡単なインプラントを行う先生が増えているのではないかと考えられます。
インプラントを選ぶ基準として、生体親和性が高いこととインプラントの生物学的安定性を上げることができますが、手術後に頻繁に歯周炎になるものが出回っております。そのようなものは天然歯以上に歯ブラシをしないといけないインプラントを行うのはやめるべきであると思います(急性症状が改善しない=慢性に骨吸収が進行)
歯科治療は専門性が高く、一般の患者様にはなかなか本当の情報は伝わらないものです。ですからヨーロッパ諸国で行われなくなってきたインプラントを日本で普及させるような動きは、本当の専門家である歯科医師が慎むべきであると思います。メーカーの言いなりになるのではなく、医学的な知識(長い臨床結果から)インプラントを選ぶべきではないでしょうか。
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